17時、パパンの会社にそれは訪れた。
緊急家族会議。
 
 
最初の予定では俺とパパンと母さんの3人。
昨日の夜の話ではそれに常務を含めた4人。
今朝、グラビモスを狩ってる最中に来たパパンからの電話では、更にパパンの奥様、長男、長女(常務の奥さん)が加わってた。
 
会議っつーか軍法会議に近い気が…。
 
 
そんな波乱が予想される中で始まった話し合い。
まずは真実を話すことから始まった。
知っていた事だが、パパンは俺との出会いの話から嘘を付いている。
世の中上手く渡ろうって考えるなら、ここで口裏合わせるのが道理かも知れない。
俺はそんなもん知ったこっちゃねーし、そんな考えなしに付いた適当な嘘に付き合う理由もない。全部正直に話した。
 
まぁ、俺が喋るそれらが何もかもパパンが家族に話した内容と食い違ってる訳でして。
パパンの家族から言わせれば昔からそんな感じだったらしい。
「今更だけどパパンの私生活上の言葉は信頼度ゼロ」だそうだ。
 
次に、パパンの家族が皆して俺に謝ってきた。
やはり愛人の子ってことで、良い感情は持ってなかったらしい。
むしろ憎たらしかったと。
でも俺と話してみて、印象が全部変わったそうな。「あんたは素直で良い子だ、あんたは巻き込まれただけだ。」と言われた。
かつて無いほど自分にキャラパワーを感じたw
 
 
んで、俺の進退。
来週辺りからはパパンの奥さんが事務として会社に来るそうで、会社の舵取りをしなきゃならないと言っていた。
奥さんから言わせれば、愛人の息子が会社で働いて、その給料が愛人に少しでも渡るって考えると、虫唾が走るそうな。
まぁ当然ですね。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの言葉どおりでしょう。
会社としての体裁もあるし、他の従業員だっていい気がしない。
「でも何より一番辛いのは木崎(仮)だ」と言ってくれた。
  
まぁ結論から言えば、
 
 
 
今月20日締めで辞めて貰うと。
 
 
 
俺の意見を言った。

この会社で働きたいと。
この会社の人達の役に立ちたいと。
 
 
パパンの家族に「辛かっただろ、お前は何にも悪くないんだ。ホントに済まなかったね」「色々探ったりしてごめんね、あんたはホント良い子だ」「もっと違う形で出会いたかった。お前みてーな友達欲しいと思うし」
 
そこまで言われて、もうこの会社に居ることが困難な事も、俺の素性を知っただけでここまで評価してくれる人達も、ここで出会った人達との関係も終わりだと思ったら、涙が止まらなかった。
 
10年近く振りに自分の事で泣いた。
常務夫婦が「なんでこの子がこんな辛い思いしなきゃなんだ」って言って、俺の為に泣いていた。
 
 
 
後半へ続く。

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